ああ
自分はここに立っているんだ
ここに座っている
これを見ている
エアコンの音が聞こえる
それ以外は自分のタイピングの音しか聞こえない
でも時折エアコンの風に揺れるビニールの音が聞こえる
明かりはスタンド一つ
手元はラップトップの画面で遮られて暗い
自分はここに座ってる
何を考えているのかは分からない
けれどこうしてこれを打ってる
意識を高く持とうと思った
けれど自分はそうなれない
結局こっち側の世界に飲まれるように
あああって引きずり込まれるように
自分が自分を食べるように
あああってこっちの世界に押し込められる
出口なんてなかった
自分が自分の腕を引きちぎり脚を引きちぎる
時間が流れている
ギターの弦が、部屋の温度変化で勝手に鳴る
軋むような音
頭の中に流れる、Les MccannのGo on and cryのイントロ
同じ音
ちょうど今日の山下達郎のサンデーソングブックでLes Mccann Ltd.の曲が、
違う曲だけれど流れていたのを思い出す
胃が痛む
アルコール
ロバパンのハート
ミニオンズ
メタナイト
静かな午前1時11分11秒
自分の中を何か一つ変えて
多少生きやすく考えられるようにして見ようと思った
けれど無理だった
地面に落ちる生卵
もう一人の自分が居たとして
それがもう一方の自分を捕まえる
捕まえて離さない
そして「おかえり」って言う
つまり俺は「おかえり」って言われる
「おかえり」って言われた俺は「ただいま」と言えない
とにかくここにいるっていうこと、
とにかく逃げられはしないし考えるだけ無駄な
独り芝居のようで実はそうじゃないように感じる
まるで悪夢のような茶番劇
「おかえり」って
俺は「ただいま」と言えない
地面が見える
地面の上に何かがあるのが見える、
けれど気付く、すべては地面の上にあるって
そうか当たり前のことかと気付く
大気の底の空気を吸う同類
土に頬ずりするような
自分は観察者
外向きの自分が居て
内向きの自分がいる
そしてそれら2人を観察するもう一人の人間がいる
内向きの自分は2人の人間を見てる
その外と内を向く人間を観察している人間と
もう一人別の人間を見てる
4人の人がいる
誰も「ただいま」と言えない
笑ってる
のか、泣いてる
のか、怒ってる
のか、分からない
けれどみんな立って観察してる
観察してる
観察
1人が崩れれば皆疑問を抱く
疑問を抱く人を見てその人も疑問を抱くからである
何かわかりますか
と言われれば「いえ、わかりません」
とは答えられない
「いえ、わかることは特にありません」
Noを肯定するよりYesを否定するほうが賢いと思っているからである
自分が弱いことは知っている
学んだ
学ぶことを学んだ
逃げてはいけない
自分を奮い立たせなければいけない
呪文のように唱える
ろくでもない人間に鞭を打ってもろくでもない人間はろくでもないまま
絶対値を感じない痺れるような感覚
の、月曜日の午前1時半
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