2016年11月30日水曜日

horizon

時間的にはもう昨日か、朝、目が覚めて
多分夢だったんだろうな、でもそれがなんだか自分の目の前にあった気がして
夢とも現実ともつかない、まるで幻覚のように
ふと立ち現われた
現実では何秒間だったのだろうか?
ちなみに俺の主観的な感覚では2秒ほどだったが、次のような光景を、夢であれ幻覚であれ現実であれ、とにかく俺ははっきりと見た
しかし改めて考えると、とても2秒では得ることができなかったであろう情報量が、鳥肌が立つほどはっきりと、自分の頭に焼き付いている…

とはいってもそれは恐らくやはり、夢だったのだろう、これは現実では起こり得らないし、幻覚を見ることはない
何故なら最初目の前に見たイメージは、EMINEMの生家だったから
今のClydeのヘッダ画像で、EMINEMが腰を掛けているのがその家
白黒で、最初それを見て1秒も経たないうちに、その家が単純な、マッチ箱にぴったり、軒下ができないように三角屋根をつけたような家になった
その輪郭はまるで、先の丸くなった濃い鉛筆で、強い筆圧で手描きされたようなぐにゃぐにゃの線で
やがてドアも窓も何もなくなり、色彩もなくなり、そこにはただ白い背景に手描きされたような立体的な図形があるような感じになった
線は絶え間なくぐにゃぐにゃと動いて、しかしそれでいて図形の輪郭を保っていた
するとわずかに見えていた、こっちから見て向こう側の屋根が、ウールのように見える質感の灰色に変わった
俺はそこに目を向けると、家のイメージは流れていき、やがて一本の地平線が現れた
その地平線もまさに手描きのようで、しかし常に動くことをやめなかった
そのイメージは、まるで出来の悪いパラパラ漫画が再生されている感じだった
すると太陽が少しずつ昇ってきた、真っ黒い、とにかく黒い太陽
俺はすぐに分かった、その太陽は俺のことを見ていると
そして俺がそのこと認識したことすら、その太陽は既に知っていると
すると太陽は、ぐにゃぐにゃの地平線を乗り越えて来ようとした
俺はその瞬間に、こっちに来ると思った
そしてもちろん、俺がそう思ったことすら既に知られていると、一瞬ではっきりとわかった
太陽は地平線を曲げる
まるで俺に手を伸ばしてくるかのように、少しずつ身を乗り出してくる
俺は何本もの黒い光の筋を見た、それももちろん手描きの線だったけれど
俺は目をそらし、逃げようとした
それまでははっきりと様々なことを知覚していたが、そのときばかりは分からなかった
俺がその黒い太陽から逃げ切ることができるのかどうかということが

しかしそれにしても、その感覚が生々しい

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