2016年8月14日日曜日

a shooting star

俺が願うとしたら、そうだな。
"死ぬまで君と居られますように"
って願うよ。

死ぬまでって、いい表現だと思う。
決してそこには、「天寿を全うする」って意味合いは必ずしもない。
行き過ぎた愛と狂気的な執着が死を選ぶなら、それまでってこと。
そういう愛の形もあるって、俺は落ち着いて再認識できるよ。
俺には今まで、将来の夢というものが本質的にも形式的にも、欠如していたんだ。
そこに本質的なものをもたらしてくれたのは、他でもない君だからね。
だから俺は、君と生きているという選択をしている間は、耐えるべきことには耐えるよ。
そこには別に、何か深い含みがあるわけではないよ。
単純にこの世には、愛ゆえの苦しみというものがあることを、俺も認識しているからね。
だから俺はその間は、君と平和に生きていけたらいいなと思ってるんだ。

俺には常に、"落ち着く"ってことが重要だと思うんだ。
俺は落ち着かなければ、それは多くの場合自分に向けてだけど、
何かを落ち着かせるために、刃を向けるんだ。
それは特に最近は、物理的な意味合いではなくて…もちろん、それが物理的だったこともあるけど、俺は例えば何かに対する依存とか、そういったある意味自分を破壊する衝動みたいなことに頼って、自分の中の安定を図ろうとしていることは確かだから。
俺は最近煙草にも手を出してしまったし…アルコールもそうだけど、
バイトが終わって煙草を吸って、星を見上げて
俺は家でビールを流し込んで、ウイスキーを殆どストレートで飲む
自分の健康を害してないっていうと嘘になる。
君が隣に居てくれる限りとか、もしかしたら将来俺たちの子孫がいる限りは、
俺も無責任な行動はとれないと思ってるからね。
実は俺は、この間君が言ってくれたあることをよく覚えていて、というのもそれが嬉しかったからなんだけど、君は、俺の子供なら、大事にするって…
俺はやっぱり人間なんだな、と思った。
これは男だからなのか、それとも女でもなのかは分からないけど…
でも、きっと人間ってそうなんだ
自分の子を、パートナーが"大事にする"って言ってくれるのって、嬉しいものなんだね。
勿論俺だって、君の子は、大事にするよ。
だから、俺にも自分に対する、ある意味自傷行為と似た行為は、なるべく抑えようっていうくらいの良識はあるんだよ。

にしても、神様なんていうものが存在するとしたらね、
俺が煙草を吸ってるのも、ビールやウイスキーを飲んでいるのも、コンドームをつけて君の中で射精しているのも、きっとすべて見られているんだ。
まあ、酒や煙草に年齢制限があるのは人間界だけかもしれないけど。
それでも一応、何らかの法を犯しているのは確かで、
それでもなお、神様が俺の願いを聞いてくれるのなら、
俺はやっぱりお願いしたいよ。

なあ聞いてくれ神様、
俺、ずっとあの女と居たいんだ。
穢れた人間界に美しく咲いた一輪の花を、
平和の中に守る神聖な権利と義務を、
俺に授けてくれないか
ちゃんとあんたのところまで、
責任持って届けさせてくれないか
こういう願いをするのはもちろん初めてだし、
というか一生でこの女だけでいいんだ。
だから頼むよ
星が流れる間に、
俺とその女の命の火が、いっそ消えてしまってもいいからさ

あんまりもたもたしてると、東の空が明るくなってしまう。
俺は勿論自分を含めて、人間は皆愚かだと思ってる。
だから実はすべて杓子定規で、色んなことやものを正確に捉えられてないかもしれないんだ。
けど、それでも一つだけ、人間が正確に捉えていると思うことがある。
それは、"我々は愚かである"ということだ。
人間の知恵の多くは糞食らえといったものだが、それは人間の最も偉大な叡智の一つだろう。
だから神様、愚かなこの俺、イカれたこの頭、馬鹿みたいなこの体に、あんたからも一つだけ恩恵を認めてくれ…
頼むよ。

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